【高尾コミュニティの企画】館クリーンセンターを見学

館クリーンセンターは2018年から建設が始まり、試運転を経て2022年の10月に竣工された施設です。

市内で初めてDBO(デザイン・ビルド・オペレート)による民間委託事業方式が採用されてました。

この施設は八王子市の基本理念である「循環型都市八王子」の実現をめざし、以下5つの基本方針のもと建設されました。

・安心・安全・安定したごみ処理施設
・豊かな自然環境を守り、市民に親しまれる施設
・循環型・低炭素か社会に寄与する施設
・災害時に頼れる施設
・経済的に優れた施設

見学ではまず、私たちの家庭から出る可燃ごみが収集車から運ばれて、巨大なごみピットに貯留し、そこでごみを細かく砕く様子を見ることができました。その後、ガス化焼却炉でガスや灰に分解した後、排ガス処理装置により安全に処理され、外に放出される過程を丁寧に説明していただき知ることができました。

ごみ焼却で排出される熱は発電に利用し、クリーンセンターで利用する他、市の施設に送電しエネルギーの地産地消を行っているとのこと。
また、ごみ焼却の際に出た灰でエコセメントを生成し資源として活用しているとのことです。

施設では、巨大なごみピットの様子を見ることができる他、スクリーンでの映像やごみ分別ゲームなどもあり子どもから大人まで楽しく学ぶ工夫が施されていました。

八王子市ではごみ袋の有料化により、家庭から出るごみの量が減り、3つあった清掃工場が2つになったとのこと。また、そのことにより運営費の削減にもつながったとのことです。

しかし、清掃工場の所有と資金調達はこれまでどおり八王子市ですが、DBO方式の委託により今後20年、運営を全て任せてしまうことになります。災害時や社会情勢の変化への対応など、今後も市としてきちんとチェックをしていく体制が重要です。

また、環境のために、私たちができることはなんでしょうか?
3R(「リデュース(減らす)」「リユース(再使用)」「リサイクル(再利用)」)をできる限り基本とすること、生活から出るごみを減らすことなど、ごみ問題から環境に良い暮らしを考えていきます。