八王子地域協議会32周年記念講演「上野千鶴子さんをむかえて」

先日、八王子地域協議会主催の創立32周年記念講演「上野千鶴子さんをむかえて」に参加しました。

第一部は「フェミニズムが変えてきたこと、変えられなかったこと」の講演をお聞きしました。

男女平等が実現できていない社会については、税制や社会保障がこれまで女性の就労を抑制してきたから。その結果として、現在10人に7人の女性が働いているが、うち6人は非正規雇用。30年かけて作り出してきたのは、増えたのは非正規だけという結果だったということ。

ケアについてはコロナのもと「ケアの見える化」が起きた。一斉休校では子どもを見るために仕事を休んだのはほぼ女性。また、医療現場が人手不足となったとき、政府は退職した看護師や保健師を募ったのに対し、介護現場は無資格者でも良いとの通達には唖然としたとのこと。介護保険制度により、女性がそれまで家でやってきた介護は「ただ働き」が当然だったのが、他の家で介護をすれば対価が発生する「労働」に変わったことはすごく大きな変化だった。にもかかわらず、20年経った今でも介護職は非熟練労働だと思っているのか、と・・・。

女性が本当の意味で社会進出をするためには、これまで家族の中で女性が担ってきた育児・介護を社会で担う世の中にしていかなければなりません。そのためにも介護保険制度のこれ以上の改悪があってはならないのです。

第二部では若者と上野さん「未来を生きる私はどうしたい?」をテーマに対談。若者が学校や職場で感じた男女不平等について上野さんと語り合いました🌷普段聞く機会の少ない若い世代の人が感じていることや意見はとても貴重でした🙂

上野さんはフェミニズムとは「弱者が弱者のままで尊重される社会を求める思想」と仰っていました。

そして、「私たちが変えてきた、だからあなたも変えられる。」と。

「弱者が弱者のままで尊重される社会」を私たち女性が声を上げ実現させていきましょう🌷👩‍👩‍👧😃🌼