さやかのコラム2024_03「まずは身近なケア者のために」
みなさま、もうすっかり春ですね。
さて、先日道端でばったり会った知人と近況報告をしたら、
家族の日常的なケアが必要となったため、これまでやっていたお仕事を辞められたとのこと。
ご自身がケアをしてあげたいという気持ちがあるからこその決断なので尊重すべき、
と思う反面、とっても悩んでおられて、毎日のケアに疲れて元気がない様子に心配になりました。
全国での介護離職は10万人越えという大変深刻な課題となっています。
ケア者に対する社会の理解は少しずつ進んできているとは言え、
まだまだ制度や仕組みは実態に追いついていない状況です。
問題なのはケアを担うことではなく、それによって仕事を辞めざるを得なくなり、
社会参加の機会が失われ、ケア者の負担が増え、気持ちに余裕がなくなってしまうこと。
ケアを担っていても自分の生き方を大切にできる地域社会をつくっていくことが大事ですが、
まずは身近なケア者のために。
ということで、知人とは、レスパイトのためにも地域の企画を紹介し、
また会う約束をしました。ケア者が取り残されない地域づくりに向け、
人との繋がりを大切にしていきたいです。